結論
まず最初に結論です。失敗した原因は、ダウンロードしていたmacOS High Sierraのインストーラーが壊れていたためでした。
サイズもそれなりでパッと見ではダウンロードできているように見えます。かつ、実行できて途中までは動くので非常にわかりづらいかもしれません。ダウンロードしたファイルが壊れる(正しくダウンロードできていない状態)は、インターネットの回線の品質が良くないと起こり得る問題だと思っています。
以下に、アップグレードまでの経緯とインストーラーが壊れているかどうか?を確認するための手順の1つをまとめております。
アップグレード作業失敗の経緯
使っているアプリの対応状況が、概ね問題ない(2017/10/29時点でNative Instrumentsは公式に対応してませんが)ということがわかったので、満を持してmacOS SierraからHigh Sierraへのアップグレードをすることにしました。
アップグレードにあたり、まずはTimemachineでバックアップを取得します。
これは絶対にやりましょう。 失敗してOS起動しなくなっても、元に戻せますので。
続いて、App Store経由でmacOS High Sierraのインストーラーをダウンロードし、実行です。直ぐに再起動がされ、「残り42分」と表示されていました。この残り時間が「32分」ぐらいのときに事は起こりました。えぇ、画面が切り替わったと思ったら、下記の画面が表示されました。
失敗!ってマジか!!
とりあえず、再起動してみるとフォルダに?のアイコンが点滅して表示される。何だこれ?
再度、再起動してみると、今度は下記のエラーが。。
「パス"System/Installation/Packages/OSInstall.mpkg"は
存在しないか破損しているようです。」
インストールの途中で失敗して、OSも起動できない状態になっているというはわかりました。
ココからどうしようか?暫く悩み、一旦バックアップから戻しつつ、Apple Supportに連絡して対策について教えてもらうことにしました。
Apple Supportに確認した結果、言われた対策内容としては以下の内容。
インストールされているプログラムやデータの状態によってエラーになることはアリ得る。以下の手順を踏んでHigh Sierraへのアップグレードを試して欲しい。
- バックアップから復元後に再度アップグレードを試して欲しい。
- それでもまたエラーになるようだったら、macOS High Sierraをクリーンインストールして適用できるか確認
- macOS High Sierraのクリーンインストール後に、バックアップしていたデータを復元
んで、復元が完了して、ダウンロード後に退避していたmacOS High SierraのインストーラーをApplicationフォルダにコピーして、再度アップグレードを敢行。当然ではありますが、またしても同じタイミングで失敗。
ココで、どうやってクリーンインストールするかわからなかったし、調べるのも面倒なので、再度Apple Supportに連絡。
上記のクリーンインストールの手順を確認したつもりだったのですが、うまく伝わらず気がつけば再度バックアップから復元後にインストーラーをダウンロードし直して試して欲しいという話に。。。え?何で??って話になり、会話。クリーンインストールするには、購入時のOSの状態に戻すなどの手順もあり、更に手間がかかるため、今の状況からしてインストーラーをダウンロードし直して確認してみて欲しいというものでした。
このときに、「ダウンロードし直す」というのが、引っかかりました。
そういえば以前にも似たようなことがあったような・・・あ゛ー!!
えぇ、Universal AudioのUADソフトウェアのインストール時にもダウンロードしたインストーラーが破損していて、失敗した苦い記憶が蘇る。。これに違いないと確信しましたね。
尚、Apple Supportにダウンロードしたファイルが正しいかどうかを確認する手順として、Checksumなどは公開されていないのか?と確認しましたが、「無い」という回答でした。
アップグレード作業がやっと成功するまでの経緯
ココからの手順は以下のとおりです。
- バックアップから再度復元
- macOS High Sierraのインストーラーを再度ダウンロード。このときには、自宅の光回線ではなく(品質の悪く、サイズの大きいファイルのダウンロードには失敗するため。どこの回線とは記載しませんが・・・)、docomoのモバイルWifiのLTE回線経由(こっちのほうが光回線より速くて、品質も高い・・・)でダウンロードしました。尚、午前中にダウンロードしたインストーラーのバージョンは 13.0.48 だったのですが、 13.0.66 に変わっていました。ちょいちょいインストーラーは更新されているんですかね?
- 更にダウンロードしたファイルが正しいかを確認する手順を加えました。公式な情報ではないですが、こちら「GitHub – notpeter/apple-installer-checksums: Checksums of Mac OSX installer DMGs」でmacOSのインストーラーのChecksumが公開されていましので、こちらの情報と一致するかどうかで確認を行いました。バージョン番号で記載がなかったので、一覧の一番上に記載のものと一致することが確認できたので、問題ないという判断をしました。
- 後はダウンロードしたインストーラーを実行するだけです。再起動後、残り時間が「32分」の壁を無事にこえて、インストールは完了しました。
インストール完了後にTotalFinderがSIP絡みで実行できなかったので、SIPをdisableにしてインストールし直して、再度SIPをenableにするということは行いましたが、他では特に問題は今のところ出ていません。
当初の目的だった、Bitwig Studio 2.2.2とNative InstrumentsのTraktorの動作確認も無事にできました。
コメント
私もHigh Sierraのインストールできませんでした。「このコンピュータにはファームウエア・パーティーションがないため、このボリュームにはインストールできません」と出ました。ところで、アップデートせずSierraのままで使っていて悪影響はないなら、このまま使おうと思いますがどうでしょう?
こんにちは。
私の場合ではそのようなコメントは出ていなかったのですが、検索してみたところ同じメッセージが出て困っている方はいらっしゃるようです。
– [このコンピュータにはファームウエア・パーティーションがないため、このボリュームにはインストールできません site:discussionsjapan\.apple\.com \- Google 検索](https://www.google.com/search?q=%E3%81%93%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%80%81%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93+site:discussionsjapan.apple.com&sa=X&ved=2ahUKEwi4y4Xy45ndAhWEzbwKHSnlBGcQrQIoBDABegQICRAM)
仮に試すとしたら、TimeMachineでバックアップを取得してから試してみることをオススメします。
確実なのは、Appleのサポートに問い合わせて確認することだと思います。
Sierraのまま使うことについてですが、機能的に困ったことがなければそのまま利用されて問題ないと思います。しかし、Sierraはサポートが既に終了しており、セキュリティ上の問題があったときに脆弱な状態であるため、個人的にも今のまま使い続けることはお勧めはいたしません。というのが回答となってしまいます。